「メディアトレンドレポート2024」発表 電通PRコンサルティングが分析する“8つの変化”とは?
世の中(ステークホルダー)とのよい関係づくりを目指す広報・PRにおいて、中核になるのは、世の中(ステークホルダー)の反応を逆算して考える「PR思考」です。
「PR思考」とは、「企業/ブランドの発信や行動に対して、世の中/ステークホルダーがどのような反応を起こすか/起こしてほしいか」を考えることです。
しかしながら、情報があふれ、波及するスピードも驚くほど速くなっているソーシャルメディア時代において、世の中(ステークホルダー)の反応を先読みすることは一層難しくなっています。
そこで一つのヒントとなるのが、メディアが持つ「将来を予測する力」です。
今回、電通PRコンサルティングでは、メディアの編集長・副編集長クラス20人に、「2024年度がどのような年になるか」について、インタビューを実施。
インタビューの中で見えてきた注目トレンドを独自分析し、PR視点でまとめた「メディアトレンドレポート2024~メディアが予測する2024年の8つの変化~」を発表しました。
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目次[非表示]
- 1.メディアの注目トレンドは?電通PRコンサルティングが独自調査
- 2."8つの変化"メディアトレンドレポートで明らかに
- 2.1.ドメスティック化 辺境の日本から生まれる多様な価値
- 2.2.アジアへの熱狂と、生活に溶け込む海外カルチャー
- 2.3.リセット元年 未来の日本をつくる新「スタンダード」
- 2.4.一億総「投資」時代
- 2.5.広がる「AI格差」で、どうなる世界?!
- 2.6.技術とアイデアが、日本の想像力を具現化する
- 2.7.移動はシェアの時代、所有はプレミアに
- 2.8.Never Ending サステナLife!地球も自分も
- 3.「メディアトレンドレポート 2024」では、さらに詳しい事例を掲載
メディアの注目トレンドは?電通PRコンサルティングが独自調査
電通PRコンサルティングでは、60年以上続く広報・PR活動を通して、さまざまなメディアとの関係づくりを大切にしてきました。
このメディアリレーションズ活動を通じて、良好な露出を獲得するだけでなく、メディアから多くの情報をキャッチアップし、世の中の動きを察知することで、広報・PRプランニングに生かしてきました。
今回、当社が培ったメディアリレーションズ力を活用し、経済ビジネス、ファッション・ライフスタイル系メディアの編集長・副編集長クラス20人の方たちに、「2024年度がどのような年になるか」について、インタビュー。その結果を分析したところ、予測されるトレンドにいくつかの“重なり”があることが分かりました。
"8つの変化"メディアトレンドレポートで明らかに
「メディアトレンドレポート2024」では、今回の調査で明らかになった注目トレンドを、日本に起こる“8つの変化”としてまとめました。
ドメスティック化 辺境の日本から生まれる多様な価値
長引く国際紛争やインバウンドによる訪日外国人の増加、多様な才能の台頭などの影響で、若者を中心に自国愛が深まり、日本への興味・関心が一層高まっています。日本国内に目を向けることで、地域社会や文化が大きく発展する可能性も見えてきています。
アジアへの熱狂と、生活に溶け込む海外カルチャー
根強い韓国人気はブームではなくスタンダードになり、タイやベトナムなど他のアジアの国でも関心が高まっています。一方、「サステナブル・ツーリズム」という言葉が注目されたり、富裕層が子どもたちの教育の場を海外に移す「背伸びエデュケーション」に需要が生まれたりするなど、海外に関する新たなトレンドも生まれています。
リセット元年 未来の日本をつくる新「スタンダード」
あらゆる当たり前が崩れ、新スタンダードができつつある2024年度。経済大国から観光・文化大国に移行していく日本は、人口の50%以上が50歳以上に突入。それに伴う研究も進み新しいビジネスが生まれています。一方、SNSを中心にアテンション・エコノミーが進み、日本はブランド価値の強化が問われることになるでしょう。
一億総「投資」時代
「老後2,000万円」問題に代表されるように、自分の将来や退職後の資金不足に漠然とした危機感を抱いている人が増えています。給料だけで生きるのは難しいと気付いた若者は、就活で自分たちがメリットを享受できる企業かを見ています。NISAなどの投資に加え、未来を見据えた生き方に投資する傾向も強くなっています。
広がる「AI格差」で、どうなる世界?!
生成AIの発展は、今や世界共通の大きな課題です。頭を使うことは全て生成AIが担い、人には想像力やクリエイティビティが必要になってきた今、AIを使いこなせることがスキルとなり、企業もAIをスタンダードに活用できる体制づくりが急務になっています。2024年は、国内外のあらゆるところに「AI格差」を生み出すことになるでしょう。
技術とアイデアが、日本の想像力を具現化する
世界は、イマジネーションがないと生き残れない時代へ。技術の習得だけではなくクリエイティブ人材の育成をビジネスにも積極的に取り入れることが、日本が生きる道となっています。そのキーとなるのが、アニメや2次元アーティスト、そして「懐かしさ」や「エモさ」。温かみを感じる未来、それが日本ならではの想像力の源になっていくのです。
移動はシェアの時代、所有はプレミアに
「シェア」と「所有」が最も浸透しているのがモビリティです。シェアはよりスタンダードになり、所有はプレミアとなる傾向が一層強くなり、エネルギー問題を中心に、よりサステナブルにで地球環境によいものにへ移行していきます。若年層は、移動が地球を汚染するという意識もあるため、よりクリーンなものが求められるようになります。
Never Ending サステナLife!地球も自分も
サステナブルな社会へと変革するための基盤は、ウェルビーイングです。組織は、見せかけだけの施策ではなく、サステナブルの本質を見抜きアクションを起こしていかなくてはなりません。ウェルビーイングに生きるための、サステナブルな行動こそが、「より良い社会」「豊かな生き方」を実現させるのです。
「メディアトレンドレポート 2024」では、さらに詳しい事例を掲載
「メディアトレンドレポート2024 完全版」では、今回の記事で取り上げた「8つの変化」について、具体的な事例を紹介。2024年度の予想トレンドや分析について、45ページにわたって詳しく解説しています。
本レポートのアジェンダ等を掲載している「メディアトレンドレポート2024 抜粋版」は下記のリンクよりダウンロードが可能です。
メディア編集長たちの“頭の中“を先取りすることで、効果的な広報戦略の立案にご活用ください。
より詳しい事例などを掲載した「メディアトレンドレポート2024 完全版」(45ページ)を閲覧希望の方は、電通PRコンサルティング「PRX」問い合わせフォームまでご連絡ください。
※引用されたデータや状況、人物の所属・役職等は本記事執筆当時のものです。
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