「メディアトレンドレポート2025」発表 電通PRコンサルティングが分析する“6つの変化”
電通PRコンサルティングはこのほどメディアの編集長・副編集長クラスの20人に「2025年がどのような年になるか」について、インタビューを実施。
その結果から重なりを見いだし、広報・PR視点で独自分析し、「メディアトレンドレポート2025~メディアが予測する2025年の6つの変化~」として発表しました。
今回の記事では、レポートの一部を抜粋してご紹介します。今後起こり得る、メディアが注目する社会の動きを的確に捉え、貴社の広報・PR活動にぜひお役立てください。
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「メディアトレンドレポート2025」とは
電通PRコンサルティングでは、創業以来60年以上にわたる広報・PR活動を通して、さまざまなメディアとの関係を深めてきました。
2024年に発表した「メディアトレンドレポート2024」に続き、今年も当社のメディアリレーション力を駆使し、経済・ビジネス、ファッション・ライフスタイル分野のメディアの編集長・副編集長など20人に「2025年がどのような年になるか」についてインタビューを実施。
その結果を広報・PRプランニング視点から独自に分析し、約40ページの「メディアトレンドレポート2025~メディアが予測する2025年の6つの変化~」としてまとめました。
メディアトレンドレポートが明かす“6つの変化”
「メディアトレンドレポート2025」から見えてきたのは、さまざまな事象が複雑に絡み合う不確実な時代に表れることが予測される、“6つの変化”です。
変化1. 地球規模の転換期へ 精神的な時代の到来
日中の気温が体温を超え、ゲリラ豪雨が頻発するなど、異常気象はもはや日常の一部となりました。
2024年8月には政府が初めて、南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震への注意を呼びかける臨時情報の発表を行ったことで、多くの人々が不安を抱えています。
このような地球規模の気候変動や自然災害は、今後さらに激化すると予測されており、物理的な備えだけでなく、不安な気持ちの強まりから、「癒やし」や「愛」、「絆」といった精神的な支えを求める傾向が強まるでしょう。
変化2. 「失敗したくない」人たち BANI時代における心理
日本社会では、「失敗したくない」という心理が一層強まっています。
体験や購入の際にレビューを確認することが当たり前となり、挑戦よりも無難な選択が優先される傾向が広がっています。
この流れは若年層から40〜50代までに及びますが、Z世代は独自の価値観を持ち、消費行動に新たな潮流をもたらしています。しかし、Z世代を対象としたマーケティングには限界が見え始め、彼らが社会人として直面する壁やギャップといった新たな社会課題が浮上しています。
今後、これらの課題にどう向き合うかが重要となるでしょう。
変化3. 増加する富裕層と高齢者 日本を動かす影響力
日本では資産価値の上昇に伴い、富裕層が年々増加しています。
この増加は消費市場にも大きな影響を与えています。特に、20代から40代のニューリッチ層は、物質的なステータスシンボルよりも体験や知的財産への投資を重視する傾向が強まっています。
一方で、日本の金融資産の約6割を保持する高齢者層は、その消費行動や資産運用によって経済に大きな影響を及ぼし続けています。
このように、富裕層の新旧世代が交錯する中で、高齢者の影響力は多方面に波及し、今後の日本経済を大きく動かすことが予測されます。
変化4. 魅力と後れが共存する日本における変化の兆し
私たちが住む日本、特に東京は物質的に豊かで便利な生活環境が整っていますが、海外から見ると異なる現実が浮かび上がります。
欧米で当たり前のテクノロジーや製品が日本では入手困難となり他国からの後れを指摘されている現実があります。一方で、日本の文化や食は海外で高く評価されています。
こうした魅力と遅れが共存する日本を、今後どのように進化させていくかが鍵となるでしょう。
私たちはこの状況を理解し、変化していくことが求められています。
変化5.経営戦略としてのライフシフト 柔軟な働き方と豊かな体験
柔軟な働き方は、個人と企業が生き残りをかけた新たな戦略と捉えるべきでしょう。
時間や場所の制約を超え自由になることで、豊かな体験が飛躍的成長を可能にします。
この変化は創造性を加速し、未来に向けた共創力の源泉となるでしょう。また、テクノロジーを駆使し都市と地方をつなぐことで、継続的な成長を実現させる企業が求められてきています。
マクロ的なビジョンで柔軟な戦略を構築することが、未来を切り開く鍵となるのです。
変化6.日本の強みで稼ぐ!グローバルへの挑戦と意識革新
企業がグローバルへの挑戦を求められる局面を迎える中で、日本独自の文化を基盤としたクリエイティビティによる、新たな価値の創出に期待が懸けられています。
技術の進歩により、IPビジネスとアートやテクノロジーとの融合が新たなビジネスチャンスを提供し、イノベーションが起きることも期待されています。
サステナビリティにおける、国内外での収益意識の改革は急務であり、企業成長戦略の中心的な要素として重要性を増していきます。
「リジェネラティブ」を基盤とし、日本の強みを生かすことが、将来の不確実性を乗り越える鍵となっていくでしょう。
「メディアトレンドレポート 2025」では、詳細な情報を掲載
「メディアトレンドレポート2025」では、本記事で取り上げた「6つの変化」について、約40ページにわたり、詳細な事例を掲載し解説しています。
下記よりダウンロードいただき、効果的な広報・PR戦略のプランニングにぜひお役立てください。
2025年に向けて、メディアとの関係構築や広報・PRの戦略立案にお悩みの方は、電通PRコンサルティングまで、お気軽にお問い合わせください。
※引用されたデータや状況、人物の所属・役職等は本記事執筆当時のものです。
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