
広報活動の成否は“年間計画”で決まる――テレビPRで話題化を狙う戦略的プロモーション術
「新商品を出したのに話題にならない」「せっかくのキャンペーンがテレビにもネットにも取り上げられなかった」――そんな経験、広報・PR担当者なら一度はあるのではないでしょうか?
季節ごとに新しい商品やサービスを展開する企業にとって、“いつ話題にするか”というタイミングの設計は、プロモーションの成否を左右します。
タイミングの設計には「PRカレンダー」の作成、つまり、年間を通して広報計画を立てることが重要です。本記事では、それをテレビ番組で取り上げてもらうメディア戦略、「テレビPR」と連動させて展開する電通PRコンサルティングの「年間マーケティング支援型テレビPR」についてご紹介します。話題化のタイミングを逃さず、レピュテーション形成と売り上げへの貢献を目指すための広報戦略です。
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広報活動に“年間計画”が必要な理由【PRカレンダーの役割】
広報活動のタイミングが外れてしまうと、せっかくの商品やサービスの情報も世の中にうまく広がらず、販売機会を逃してしまうことになりかねません。メディア露出には「準備」と「タイミング」が不可欠であり、特にテレビPRにおいてはその重要性がより顕著です。
広報活動における年間計画「PRカレンダー」は、自社の商品やサービスを、社会の関心や季節のトレンドとリンクさせるための戦略設計図です。これは、単にスケジュールを管理する役割を担うだけでなく、メディアが報道をしたくなるような情報設計の根幹となるものです。
例えば春は新生活や花粉症、夏は冷たいグルメや熱中症対策、秋は敬老の日や味覚特集、冬はギフトやトレンド鍋といった、メディアが好む切り口があります。それに合わせて広報ネタを準備することが、露出成功の鍵を握ります。こうしたネタを事前に仕込んでおくことで、番組側からのニーズにも柔軟に応えることができます。
テレビPRを活用した広報戦略のメリット【露出効果と検索行動への波及】
テレビPRは一過性の露出で終わらせるものではありません。視聴者の関心を喚起し、検索・SNSでの言及、さらには購買行動へとつなげていく“広がりの起点”となる強力なメディアです。
テレビPRでは「ヒト・モノ・エビデンス」のバランスが重要とされます。“モノ”の性能や実績、“エビデンス”となるデータや受賞歴、そして“ヒト”の思いや専門家の推薦。特に“ヒト”の語りは、視聴者の共感を引き出し、情報にリアリティーと温度感を加えます。
効果を測りづらいパブリシティーですが、「ヒト」の影響力は重要です。開発者のこだわりや思い、専門家のお墨付きなど、”ヒト”を通じた情報は視聴者の心に残ります。今後は、こうした“ヒト”の力をどう生かしていくかが、広報活動の鍵となっていくでしょう。
テレビで紹介された直後に、商品名やブランド名を検索するユーザーは少なくありません。テレビは視聴者が“受動的”に受け止める情報源でありながら、“能動的な検索行動”を促す起点として非常に強力です。実際にテレビ露出後にGoogle検索数が急増し、SNSでの拡散にまで波及した例も多くあります。
テレビPRでとくに重要なのは、「なぜ今その話題なのか」「社会にとってなぜ重要なのか」というストーリー性と報道性を備えた“ネタづくり”。これを実現するため、「年間マーケティング支援型テレビPR」では、AIが過去のPR事例を学習し、PRエキスパートが精緻化。さらにテレビ番組の放送作家と連携し、番組に適した“画づくり”を設計します。
年間で広報活動に伴走する支援体制【PRカレンダーとプロモーターの役割】
「年間マーケティング支援型テレビPR」の最大の強みは、広報担当者に寄り添う伴走型の支援体制です。PRカレンダーに沿って、企業のマーケティング活動と連動した広報プランを構築し、年間を通じてメディア露出を継続的に設計・実行します。
例えば外食業界では、「春は果物フェア」「夏は麺推し」といった大枠は早期に決まっていることも多いものですが、「今年は○○産のイチゴで○○を打ち出す」「○○とのコラボ冷やしうどんでいこう」といった具体的なネタが広報に届くのがシーズン直前になってしまったり、PR会社に共有されるのは、さらにその後…というケースも多く、結果的に「良いネタがあったのに、番組の編成に間に合わなかった」ということがしばしば起こります。
この「間に合わない問題」を防ぐためには、事業部・広報・PR会社が早期から連携し、テレビで生きる形にネタを磨いていける体制を整えることが重要です。
どの業界にも、“すでに見えている未来”は必ずあります。その未来を早期にチーム全体で共有し、テレビに届けられる企画へと磨き上げていく体制こそが、競合他社に差をつけるポイントです。
もう一つの課題はどれだけ準備をしても、タイミングや番組の編集方針、社会の空気感など不確定要素の影響を受けるのがテレビパブリシティーの特徴だということです。
そこで、AIによるテレビ露出傾向の分析や、放送作家などの視点を生かし、番組側が“自然に取り上げたくなる”企画設計を行うことが重要です。
テレビ露出を「点」ではなく「線」に変える【年間ストーリー設計と話題の連鎖】
単発のPR露出では、話題の広がりも一過性に終わってしまいがちです。しかし、テレビPRを年間を通じたストーリーとして設計すれば、“話題の連鎖”が生まれます。
ニュースとは「新しさ」だけでなく、「昨日、今日、明日」という時間軸の中にあるからこそ成立します。その視点を基に、年間で“今のネタ”“次のネタ”を設計し、複数の露出チャンスを逃さず獲得していく体制が、テレビPRを継続的に成功させる鍵です。
ある飲食企業では、4月の旗艦店オープンから始まり、10月の万博出店発表、11月のサプライズ施策発表と、1年を通じて話題を仕掛け続けることで、テレビ露出の“線”をつなぎ、ブランド価値と信頼を着実に高めていきました。
テレビPRの成否を左右する最大のポイントは、“ネタづくり”もさることながら、“チームづくり”にあります。“今伝えるネタ”に集中しがちな広報現場ですが、“次のネタ”“その次のネタ”までを仕込む力のあるチーム体制をつくることが、露出の再現性と継続性を高めてくれます。
まとめ:テレビPRを「成果を積み上げるPR」に変えるチームとは【再現性ある成功体制の構築】
テレビPRは、“いいネタがあるかどうか”も重要ですが、そのネタを仕込み、タイミングよく届けるための体制(チーム)があるかどうかで成否が決まります。
単発の対応ではなく、「次のネタ」「その次のネタ」までを見据え、AI分析や放送作家視点を生かした設計で“運”に頼らない企画作りを実現する。それを支えるのが、「年間マーケティング支援型テレビPR」というサポートの考え方です。
語るヒトの力、届けるタイミング、社会との接点。これらを戦略的に設計する体制を整えれば、テレビPRは単なる話題づくりではなく、企業の成長に貢献するブランディング施策になります。
確実性と再現性を高める仕組みで、戦略をもって継続的・計画的に成果を積み上げるPRへ。語るヒトの力を最大限に生かしながら、御社のレピュテーションを高め、ブランディングに寄与するテレビPRを、ぜひご一緒につくっていけたらと思います。
まずは、PRカレンダーを軸にした年間設計から始めてみませんか?
※引用されたデータや状況、人物の所属・役職等は本記事執筆当時のものです。
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